源氏物語花絵巻 作品集 制作しました!

2017年の作例となりますが、石田流華道会 石田秀翠 著の「源氏物語花絵巻」のデザイン装丁を担当しました。

B5判 164ページ オールカラーです。

 源氏物語は平安中期に発表された世界に誇る古典文学の長編小説です。今まで能、歌舞伎、源氏絵、そして、著名な作家による訳文が出版されています。このたび、石田流創流九十五周年を記念して、「源氏物語花絵巻」を出版する運びとなり、二カ年の準備を経て発刊いたしました。いけばなの表現力による「源氏物語花絵巻」の御愛読を心より願います。 
(本著 まえがきより抜粋引用)

 今回、撮影、テキスト原稿が揃った時点でのデザイン制作の依頼を弊社で受け初めて携わることとなりました。

源氏物語という、とてもファンの多い作品を扱うということで、この作品集の著者であるお家元(当時は二代目石田秀翠様)も使用する文章に対して危惧されていたので、制作工程に「校閲」を組み込む対応をさせていただきました。

読み物としても源氏物語を楽しめる内容となっています。
前半は「大作」と銘打って、松坂屋名古屋店で開催された作品を掲載しています。

源氏物語の五十四帖ある物語を作品に仕上げました。帖それぞれの内容の中にある印象的な色表現に沿った色を使いデザインしました。
裏話としては、撮影が複数のカメラマンにより行っていたので、写真の撮り方が揃っていなかった部分の画像修正なども施しました。

後半は「源氏物語 五十四帖」として物語に合わせた作品が掲載されています。
第十六帖
第三十八帖

 「源氏物語をいけ花で」と、この企画は故・三代目家元(追号)石田川翠師の発案でした。昭和五十八年、専門学校国際いけばな芸術学院院長として自らも古典いけ花専科の指導に当たられ、そのゼミナールに「花と源氏物語」をテーマに専攻科の生徒と源氏五十四帖の作品を撮影、アルバムとして残されました。
(あとがきより抜粋引用)

お家元の悲願でもあったこの作品集に関わることができて、とても光栄でした。

一般販売していますが、詳細については石田流華道会HPの
「お問い合わせフォーム」にてお問い合わせください。
http://ishidaryuu.com/

また、徳川美術館のミュージアムショップでも販売しているそうです。