3月11日。東日本震災から5年の今日、装丁デザインを担当した書籍が発売されました。
中日新聞社から発刊の「まちはしずかにあゆみだす」。
http://www.chunichi.co.jp/nbook/shoseki/chu2016031101.html
元々中日新聞に連載されていたものですので、ご存知の方も多いかも。
書籍化するにあたり後日談も盛り込んであります。
「まちはしずかにあゆみだす」は帯にもあるように絶望的な喪失感からでも、
ほんの小さな光に気付いて希望を見つけるような、そんな内容になっています。
また震災だけじゃなく大切な何か、誰かを失くしてしまった人の背中をそっとさすってくれるような本になっていると思います。
装丁デザイン担当の裏話としたら表紙でしょうか。
全方向的にかなり制約のある中でちょっとしたギミックも欲しい…という要望もあり、
数案の中のひとつに写真に合わせて右上がりの斜めにカットした帯を提案しました。
そしてその案を気に入っていただき、採用となりました。
斜めの感じ、書店で置かれている姿も少し違和感があって良かったのではと思います。
是非本屋さんで手にとって欲しいです。
写真は第五章「酒造りに懸ける」にも登場する純米酒「タクシードライバー」。
先日東京の居酒屋さんのカウンターで私の目の前に並んでいました。
ちょうど編集中でしたのでビックリ!ズラッと日本酒が並んでいるのに、私の目の前にこの瓶とは…!
と思わず撮影(笑)縁を感じてしまいました。
アマゾンのアドレスはこちら↓
まちはしずかにあゆみだす―3・11後の21章― 中日新聞編集局
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